ワンピースの王下七武海には元ネタとされるキャラクターたちがいます。それがロマンシング・サガ2の登場人物「七英雄」です。
巧妙に海を生きる海賊『王下七武海』
さらっと王下七武海のおさらいです。
王下七武海とは世界政府公認の7人の海賊たち。
そのとんでもない強さから、海軍本部、四皇に並ぶ三大勢力の一角に。
ボスキャラ7人の勢力。
①サー・クロコダイル
②”鷹の目”ジュラキュール・ミホーク
③”海賊女帝”ボア・ハンコック
④”海峡”ジンベエ
⑤”暴君”バーソロミュー・くま
⑥”天夜叉”ドンキホーテ・ドフラミンゴ
⑦ゲッコー・モリア
旧王下七武海のメンバーですね。
その旧王下七武海のモデルが『七英雄』
七英雄はスーファミの「ロマンシング・サガ2」に登場するボスキャラたちです。
この七英雄と王下七武海の特徴がとても似ていることから、モデルになったと考察されています。
《ロマンシング・サガ2情報》
1993年に発売されたスーパーファミコン用のゲームソフト。
【あらすじ】
はるか昔、世界を救った伝説の7人の英雄「七英雄」。1000年の時を経て世界のピンチに現れる。しかし敵として。。七英雄を倒し、世界を統一するために皇帝(主人公)は旅だった。
見比べてみるとわかります。
こちらは七英雄↓
《七英雄の特徴》
①ワグナス…国の支配をもくろむ七英雄のリーダー
②ノエル…紳士的な天才剣士
③ロックブーケ…相手を魅了する女戦士の村の女王
④スービエ…海流を操り攻撃を行う半魚人
⑤ダンターグ…体を強化改造した神出鬼没の暴君
⑥ボクオーン…各地で部下が暗躍。エグい商売をする操り人形
⑦クジンジー…ゾンビや霊体を配下とする嫌われ者
こちらは王下七武海↓
《旧王下七武海の特徴》
①クロコダイル:アラバスタ国支配をもくろむ
②ミホーク:最強の剣士
③ハンコック:七武海の紅一点。相手を魅了し石化させる
④ジンベエ:魚人族の長。海中で驚異的な強さ
⑤くま:“暴君くま“の異名。パシフィスタという改造人間
⑥ドフラミンゴ:他人を操る。国を乗っ取り闇商売
⑦モリア:ゾンビを部下とする
細かく見ていきましょう。
①ワグナス→クロコダイル
ワグナスは七英雄のリーダー。
男性ですが、女性的な姿をしているのが特徴。
敵国の同士討ちを狙い国の支配をもくろみます。
クロコダイルも国の支配・同士討ちを目論みました。
また性別がはっきりしないところも、似ています。
②ノエル→ミホーク
ノエルは冷静沈着な天才剣士。
紳士的で七英雄のまとめ役。
ちなみにワグナスとは親友でロックブーケの兄。
一方ミホークも世界一の剣士であり、その振る舞いは冷静で紳士的。
ゾロを殺さずに生かし、稽古までつける魅力的なキャラ。
③ロックブーケ→ハンコック
ロックブーケは女戦士村の女王であり、ノエルの妹。
男性を魅了する能力を持ちます。
また一人の男性に異常に執着するという一面も。
ルフィにぞっこんのハンコック。
相手をメロメロにさせて石化する能力を持ちます。
④スービエ→ジンベエ
スービエは海の戦闘を得意とし、海流を自由に操ることもできます。
半魚人にして、ワグナスの従兄弟という設定。
古代での職業は建築業。(ぽい〜笑)
サーフィンが趣味。
ジンベエは魚人の長。
魚人空手を使って、海流を意のままに操ることもできます。
⑤ダンターグ→くま
ダンタークは古代から暴れ者として有名だった暴君。
自分の体を強化することに執着。
古代での職業は傭兵。
バーソロミュー・くまは、”暴君”くまの異名を持地ます。
また政府に体を改造され、人間兵器パシフィスタになりました。
“神出鬼没“というキーワードもぴったりなキャラ設定。
⑥ボクオーン→ドフラミンゴ
ボクオーンは相手を操り人形にしてしまいます。
ズル賢さも有名で、闇商売で金儲けをしていました。
古代での職業は法律家。
ドフラミンゴも敵をマリオネットのように操ります。
パンクハザード〜ドレスローザ編でも、悪どい商売をしていました。
⑦クジンシー→モリア
クジンシーは七英雄の対立の歴史を作った張本人。
ゾンビが部下で、魂を奪う能力を持っています。
古代での職業はサラリーマン。
モリアもゾンビが部下。
そして魂を盗む能力。(正確にはクジンシーは生命力を奪い、モリアは影を奪います)
王下七武海モデルの謎
しかし、なぜここまでモデルそのままの設定をしたのか。
隠すつもりなら六武海、八武海と人数の変更、能力も変えられたはず。
なのにどうして?
これは尾田先生が読み手に気づかせるための布石では?と考えているファンもたくさんいます。
他にも言葉遊びや物語遊びをしたストーリーが色々ありますよね。
例)ウソップ→オオカミ少年(イソップ物語)
王下七武海ネタもその一つなのでは?と憶測を呼んでます。
コアなファンだけがわかる尾田先生の楽しませ方なのかも。
こりゃハマる。