ここではハンターハンターの心理描写「対比シーン」についての考察をまとめています。
クロロとクラピカの対比描写
クロロ:正面・右向き
クラピカ:背面・左向き
こちらは有名な対比描写。
対比する2人のこの場面。
逆向きに配置しているのは、意図的に対比させるためだと言われています。
静と動の対比
・穏やかなクロロ→静
・荒ぶるクラピカ→動
穏やかな心のクロロと、荒ぶる心のクラピカをわかりやすく表現。
他にもこのような対比シーンがあります。
ゴンとメルエムの対比描写
ゴンとエルネムの座り方が奇しくも同じです。
「これって偶然?」「いや意図的だろ」とファンの間では話題になる対比描写。
光と闇の対比
・闇に潜む光(メルエム)
・光に潜む闇(ゴン)
そして光と闇は表裏一体であることを意味する描写では?という意見。
この考察好きです。
メルエムとコムギの対比描写


優しさに溢れ、慈悲深く抱く2人の描写。
これを対比させたのも意図があったと思います。
生と死の対比
・瀕死のコムギ→生
・生き絶えるメルエム→死
そこにあったのは慈しむ心「慈愛」。
ここからは管理人の妄想考察です↓
対比の共通点「慈愛」
生死を感じる時、人はその本性があらわになると言います。
本来の人と蟻の性は違いました。・蟻→種を重んじる
・人→個を重んじるけど、メルメムは最終的にコムギとの最期を望み、息絶えました。
「慈愛」とは(個)を慈しむ心。
その気持ちを表現する心理描写なのかなと思いました。
《慈愛=無償の愛》
「慈愛」。
それが無償の愛なのだと気付き、メルエムは人の心を持って息絶えたのかなと思っています。
またコムギもこれまで「わだすはゴミ」と言っていたように軍儀以外で誰からも必要とされない存在でした。
しかし、メルエムに「一緒にいてくれ」と言われ、初めて人(個)として必要とされ母の無償の愛のようなものを感じたから、「この日のために生まれてきた」と言ったのかなと思いました。
感動的なシーンでした。
まとめ
このような細かい心理描写がすごいのも富樫先生の特徴。
HUNTER×HUNTER面白い!