ここではハンターハンターの作者「富樫義博」先生について描写の特徴などを調べています。マニア情報です。
期待の斜め上をいくHUNTER×HUNTER
ストーリー展開、外面的描写、心理的描写、現実世界とリンクする事柄。
言ったらきりがない富樫先生の世界観の凄さ。
休載が多い富樫先生ですが、それでもファンが離れないハンターハンターの魅力は、常に読者側の期待の斜め上をいく富樫先生の世界観があるからだと思います。
そんな富樫先生の魅力を検証したいと思います。
HUNTER×HUNTERにみる言葉のアナグラム
富樫先生の魅力の一つに秀逸なネーミングセンスがあります。
その一つの技法として「アナグラム」を器用しています。
例)パリストン・ヒル → パリス・ヒルトン(お騒がせ)
伊藤潤二をリスペクト

ホラーなどを中心に活躍する漫画家。
とても優しそうな方です。(twitter)
ホラー度はとんでもなく斜め上。
代表作は『うずまき』『首吊り気球』など。
伊藤潤二さんの作品(ebookjapan

富樫先生は伊藤潤二先生をリスペクトしていることで有名です。
伊藤潤二先生の作品はホラーの描写やアングルが卓越していて、その描写は読者を惹きつけます。
ハンターハンターの世界にもその色が映し出されてます。
「淵!い、いやヒ…ヒソカ!」のシーンなどが有名ですね。
伊藤潤二先生の”ファッションモデル”という作品に登場するキャラです。
他にも「富樫先生好きなんだろうなぁ〜」と思わせるシーンがいくつかあります。
HxHでの伊藤潤二大好きシーン
・ヒソカの顔変化 → ファッションモデル
・ビスケの変身後 → いじめっ娘
・キルアの女執事 → うずまき
・アルカ能力発動 → 潰談
・パームの顔変化 → 四ツ辻の美少年
ebookjapanでも「うずまき」や「潰談」など作品がいくつかありますね。
ebookJapanってどんなストア?
漫画マニアの本屋さん「ebookjapan」。王道からマニアックまで、その品揃えは業界トップクラス。
無料で読める「全ページ立読」が気に入っています。登録なしで一冊丸々読める漫画作品ページです。(毎週金曜に更新)
トレース技法のセンスが斜め上
富樫先生はトレース技法をよく使います。
実写トレースは立派な技法の一つ。
荒木飛呂彦先生(ジョジョ)や井上雄彦先生(スラムダンク)も使います。
トレースで大事なのは「創造性」。
冨樫先生がトレスした思われる描写は独自の世界観が色濃く出ています。
例えばこちらのトレスは管理人的には鳥肌ものでした↓
28巻の元ネタ「キリスト教美術」
他にもトレスネタとされる表紙や描写はいくつかあります。
・11巻表紙(元ネタ:雑誌?詳細不明)
・28巻表紙(元ネタ:木造金剛力士像)
・29巻表紙(元ネタ:キリスト教美術)
《トレース技法》
資料の上に別の紙を置いて透かし、それをなぞって写し取る方法。
「トレスしている」とも略されます。
トレース自体に違法性はなく、れっきとした技法の一つです。
トレパク問題が盛んに取り上げられますが、要は「創造性」がポイントで、対象作品の創造性をパクり相手に不利益を被せることが良くないとされています。
キャラの対比を使う心理描写
キャラクターの場面を対比して、その場面のキャラの感情を読者に伝わりやすいように工夫しています。
有名なのはクロロとクラピカの対比描写。
クロロ:正面、右向き(15巻149話より)
クラピカ:背面、左向き(32巻338話より)
意図的に対比することで、キャラの思惑・感情をより想像させます。
クロロとクラピカの場合は、このようにも読み取れます。
クロロ:【正面】穏やかな心【右向き】→除念師を待っている
クラピカ:【背面】荒ぶる心【左向き】→クルタ族に想いを馳せている
あくまで推察ですが、ファンの間では熱くなるテーマの一つ。
読み返すことで気づき、何度熱くなったことか。。
クロロとクラピカ以外にも対比描写はいくつかあります。
作中で芸能人が絡んでいる?
キャラの元ネタと噂される有名人です↓
《キャラの元ネタと噂される芸能人》
・クロロ → hyde(L’Arc-en-Ciel)
・ゴレイヌ → ゴリ(ガレッジセール)
・ソミーとカムリ → 田中直樹と遠藤章造(ココリコ)
・ナックル → 的場浩司(俳優)
・ノブナガ → 浅野忠信(俳優)
・ウボォーギン → 清原和博(野球選手)
・ブハラ → 伊集院光(タレント)
あくまで噂ですが、そのような見方も楽しいですよね^^
「もしかしてこの人?」という視点で見るとより面白く読めます。
コアなファンだからこそ、2度も3度も楽しめます。